王子製紙争議[労]1958.7.18
王子製紙争議[労]1958.7.18
1958年春闘での賃上げ要求に対し,会社は3月24日連続操業を逆提案,組合は4月24日から5月7日まで3支部で24時間スト,部分ストを繰り返した.会社はロックアウトで対抗し,組合の中労委斡旋申請を拒否.5月14日に期限切れの労働協約について,ユニオン・ショップ条項の削除,組合費のチェック・オフ拒否,時間中の組合活動・便宜供与の大幅制限の改定案を示した.6月18日から無協約になり組合は組織防衛のため7月18日から無期限ストに突入.145日に及ぶ長期ストとなった.紙パ労連は10月21日,11月14日に連帯ストを行い,総評も全面支援する大争議に発展した.争議過程で第二組合が発生し,苦しい局面を迎えたが,11月21日,中労委斡旋案(ユニオン・ショップ制は当面直ちに全面的に容認できないなど)が出され,労使双方とも受諾し争議はひとまず終結した.〔参〕王子製紙労組《団結がんばろう》1959.⇒1959[労]2.1.
大原クロニカは、法政大学大原社会問題研究所編『新版社会・労働運動大年表』(労働旬報社、1995年)に基づいたウェブ歴史事典です。日本の社会運動・労働運動を中心に解説しています。