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本州製紙汚水排出反対闘争[社]1958.6.10

本州製紙汚水排出反対闘争[社]1958.6.10

   1958年3月本州製紙江戸川工場のセミ・ケミカル・パルプの運転が開始され,翌月,排水による漁業被害が発生した.漁民らは汚水の浄化を要求し,5月24日に1千人の漁民が工場付近で示威行動を展開,一部漁民が工場内に乱入,工場側は一時汚水放流を中止したが,6月2日放流を再開した.6月10日再び漁民の工場乱入があり,翌11日,東京都による工場の一部操業停止の命令がなされた.その結果,工場は操業を一時停止し,ようやく同月20日沈澱池を完成した.この事件を契機に同年12月,〈公共用水域の水質の保全に関する法律〉と〈工場排水等の規制に関する法律〉が制定された.〔参〕若林敬子〈埋立地域にみる環境破壊と漁民闘争史〉(環境法研究2号).




大原クロニカは、法政大学大原社会問題研究所編『新版社会・労働運動大年表』(労働旬報社、1995年)に基づいたウェブ歴史事典です。日本の社会運動・労働運動を中心に解説しています。

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