憲法問題研究会[社]1958.6.8
憲法問題研究会[社]1958.6.8
岸内閣が発足させた政府の憲法調査会に対抗する形で,法大総長大内兵衛,東大総長茅誠司,東大名誉教授矢内原忠雄,同我妻栄,京大教授湯川秀樹,東大教授宮沢俊義らが発起人となって発足させた.〈憲法の基本原理とその条章の意味をできるだけ正確に研究する〉ことが目的とされたが,毎年,5月3日の憲法記念日における講演会や憲法理念を啓蒙する出版物の刊行などが具体的活動となった.’60年安保については,その批准について〈多大の危懼を感じる〉旨の声明を発表(’60.5.3),憲法調査会最終報告書の発表に対しては,国民主権・人権・平和の3原理の〈逆転を誘致する改定〉に反対する旨の声明を発表(’64.5.3)した.’76年4月に解散.〔参〕《資料・日本国憲法・3》1986.
大原クロニカは、法政大学大原社会問題研究所編『新版社会・労働運動大年表』(労働旬報社、1995年)に基づいたウェブ歴史事典です。日本の社会運動・労働運動を中心に解説しています。