最賃制闘争[労]1957.3.26
最賃制闘争[労]1957.3.26
この年の春闘では最低賃金制8000円獲得が闘争目標に掲げられ,3月26日に民間・官公労による大規模な統一行動が予定されていた.折から〈業者間協定〉による最賃制実施が日程に上っていた.春闘は3月中旬をピークに高揚を示したが,3・26最賃制統一行動に参加するなら業績手当の23日支給を中止するとの国鉄当局の発表をうけ,国労が抜き打ちストに突入し,これがマスコミなどによって一斉にたたかれたことから,26日の統一行動にも影響が及び,結局,のきなみ戦術ダウンとなった.民間・官公労ともおおむね時間外職場大会に切りかえ,当初の闘争計画から大きく後退した.〔参〕《日本労働年鑑》31集.⇒1959[政]4.7.
大原クロニカは、法政大学大原社会問題研究所編『新版社会・労働運動大年表』(労働旬報社、1995年)に基づいたウェブ歴史事典です。日本の社会運動・労働運動を中心に解説しています。