電機労連春闘スト[労]1956.4.5
電機労連春闘スト[労]1956.4.5
電機労連は,1955年秋に〈賃金専門委員会〉を設置し,春季賃金要求の検討をつづけ,2月8日からの中央委員会において賃金要求の基本方針として(1)最低生活の保障(マーケット・バスケット方式の採用),(2)個別賃金要求の方向を打ち出す,(3)賃上げと定期昇給の考えを明確にすること,また要求額として18歳(独身)400円+α,30歳(3人世帯)1000円+α,40歳(5人世帯)1500円+αなどを決定した.12中闘組合のほとんどが〈中闘委員会にスト指示権を委譲する〉ことや統一要求額として平均4000円または1000円プラス平均賃金の15%を決定した.賃金要求にあわせ臨時工問題,夏季一時金も取り組まれた.4月5日,第1波12時間ストに突入し,さらに4月11日に第2波ストを構え交渉を続け,8日に日立,9日東芝など大手が妥結した.妥結額は1000円前後となった.〔参〕《電機労連運動史》1巻,1966.
大原クロニカは、法政大学大原社会問題研究所編『新版社会・労働運動大年表』(労働旬報社、1995年)に基づいたウェブ歴史事典です。日本の社会運動・労働運動を中心に解説しています。