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千代田丸事件[労]1956.3.5

千代田丸事件[労]1956.3.5

   釜山-対馬間海底ケーブルの故障を修理するために電電公社は海底線布設船千代田丸の出航を命じたが,全電通本社支部千代田丸分会は支部指令により出航を拒否した.本社支部は,当該修理海域はいわゆる李ラインとの関連で韓国側のだ捕や砲撃の危険があり,このような危険な職場で働く義務はないとして,安全のための就労条件について本社と交渉していた最中であった.しかし翌6日,全電通中央本部の指令により千代田丸は出航したが,5月4日になって公社は本社支部三役を出航拒否指令責任者として公労法により解雇した.この事件は全電通としてではなく,解雇された3人の裁判闘争として最高裁まで争われ,労働者側の勝訴となった.〔参〕今崎暁巳《千代田丸事件》1974.




大原クロニカは、法政大学大原社会問題研究所編『新版社会・労働運動大年表』(労働旬報社、1995年)に基づいたウェブ歴史事典です。日本の社会運動・労働運動を中心に解説しています。

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