スターリン批判[国]1956.2.14
スターリン批判[国]1956.2.14
ソ連共産党第20回大会でフルシチョフ第一書記は,〈スターリン個人崇拝とその結果について〉と題する秘密報告を行った.この中で彼は,レーニンの〈遺書〉を紹介し,スターリンの粗暴な性格が党生活の規範の無視,個人崇拝と専横,大量弾圧などを生み出したとして,キーロフ暗殺事件に始まる大粛清の経過を説明,社会主義体制下の専制政治を批判した.秘密報告の内容は,6月4日,米国務省が全文を英文で発表し,全世界に衝撃を与えた.とりわけ,スターリンを無誤謬の指導者としていた各国の共産党は大きな衝撃を受けた.〔参〕和田春樹〈スターリン批判・1953-1956〉東京大学社会科学研究所編《現代社会主義》1977.⇒1956[国]10.23.
大原クロニカは、法政大学大原社会問題研究所編『新版社会・労働運動大年表』(労働旬報社、1995年)に基づいたウェブ歴史事典です。日本の社会運動・労働運動を中心に解説しています。