保守合同[政]1955.11.15
保守合同[政]1955.11.15
1948年ごろからの懸案であった戦後保守勢力の合同は’55年春の総選挙後一気に進んだ.左右両派社会党がそれぞれ議席を伸ばし,しかも統一に向かうことへの財界・保守政界の危機感から,日本民主,自由の両党は,それまでの対立抗争を水に流して合同,自由民主党を結成した.総裁は決定せず,鳩山一郎ら4人の代行委員制.衆議院299人,参議院180人の国会勢力となり,以後,’70年末までの大部分の総選挙で圧勝,安定過半数を維持し続けた.この長期安定政権を基盤に,経済の高度成長と日米の経済・軍事協力などの諸政策が遂行されたのであり,その意味で,保守合同は,日本の針路を事実上確定する合同であった.〔参〕自由民主党編《自由民主党20年の歩み》1975.
大原クロニカは、法政大学大原社会問題研究所編『新版社会・労働運動大年表』(労働旬報社、1995年)に基づいたウェブ歴史事典です。日本の社会運動・労働運動を中心に解説しています。