ビール争議［労］１９５５．３．３０

   政府・日経連の賃金ストップ政策に抗して，８単産共闘，全鉱，全麦労連の賃金闘争が展開され成果をあげた．ビール３社の組合の連合組織＝全麦労連は，３月２６日になされた会社側申し入れ（４．４％定昇，ベア・ストップ）に対して，ベア５％＋３００円などを要求した．４月２９日臨時大会でのスト宣言を経て，５月１５日から６月１１日の間，残業拒否，仕込・精麦部門の無期限スト，関東３工場７２時間スト，関西３工場４８時間スト，全工場２４時間スト，無期限製品ストと争議が重ねられ，中労委斡旋（昇給４％，ペア一率１．５％＋一律１５０円）で解決した．〔参〕《日本労働年鑑》２５集．

大原クロニカは、法政大学大原社会問題研究所編『新版社会・労働運動大年表』（労働旬報社、1995年）に基づいたウェブ歴史事典です。日本の社会運動・労働運動を中心に解説しています。