日経連の春闘批判[労]1955.3.4
日経連の春闘批判[労]1955.3.4
1955年春闘の本格化を目前にし,日経連は3月4日,〈当面の賃金問題に対するわれわれの見解〉を発表し春闘批判を行った.その要点は,(1)物価高のもと,製品コスト引き下げが急務であり企業経理改善が先決,(2)ベア方式による賃上げは,企業経理を脅かし雇用安定に影響するなど妥当ではない等の点にあった.この年以降,毎年,日経連の春闘批判が展開されるようになった.〔参〕《資料労働運動史・昭和30年》.間宏《日本の使用者団体と労使関係》1981.
大原クロニカは、法政大学大原社会問題研究所編『新版社会・労働運動大年表』(労働旬報社、1995年)に基づいたウェブ歴史事典です。日本の社会運動・労働運動を中心に解説しています。