憲法擁護国民連合(護憲連合)[社]1954.1.15
憲法擁護国民連合(護憲連合)[社]1954.1.15
保守勢力の憲法改悪計画に対応し,平和憲法を護ろうとする広範な国民的世論を喚起・結集することを目標に結成された.しかし,組織方針に〈共産党系の団体は,これを加えないことにする〉と規定しているところに特徴がある.議長に片山哲を迎え,左・右両派社会党,労農党,総評,新産別などのほか,婦人団体連合会,日本キリスト教会,日本ペンクラブ等からなり,再軍備論者も含む広範な組織として結成された.前身は1953年8月に結成された〈平和憲法擁護の会〉である.’60年5月3日,片山哲など民社系・全労系のメンバーが新護憲(憲法擁護新国民会議)を結成して離脱した.護憲連合は,新護憲と憲法会議(憲法改悪阻止各界連絡会議)に対立・競合する組織となった.’94年3月,〈憲法擁護・平和・人権フォーラム〉に改称した.〔参〕《護憲連合小史》1960.《資料・日本国憲法2,3》1986.
大原クロニカは、法政大学大原社会問題研究所編『新版社会・労働運動大年表』(労働旬報社、1995年)に基づいたウェブ歴史事典です。日本の社会運動・労働運動を中心に解説しています。