炭労争議に緊急調整発動[政]1952.12.15
炭労争議に緊急調整発動[政]1952.12.15
1952年8月,炭労はマーケット・バスケット方式に基づく賃上げ要求を掲げ団体交渉に入ったが決裂し,同年10月17日より無期限ストに入った.ちょうどその頃,電産も新賃金体系およびユニオンショップ要求を掲げ電源ストに入った.そして炭労は12月8日には保安要員引揚げ決定を行うに至った.これに対し政府は12月15日労働関係調整法の緊急調整権発動を決定した.そこで炭労は翌日中央労働委員会の斡旋案を受諾し,63日に及ぶストは終わった.なお,炭労・電産の2大ストをきっかけにする形で翌年8月スト規制法が制定された.〔参〕《炭労10年史》1964.⇒1953[労]7.4.
大原クロニカは、法政大学大原社会問題研究所編『新版社会・労働運動大年表』(労働旬報社、1995年)に基づいたウェブ歴史事典です。日本の社会運動・労働運動を中心に解説しています。