白鳥事件[政]1952.1.21
白鳥事件[政]1952.1.21
札幌市警察本部の白鳥一雄警部が路上で何者かに射殺された.首謀者として共産党札幌市委員長村上国治ほかが逮捕されたが,警察のでっちあげであるとして〈無実の国治を返せ〉とする救援運動が起きた.裁判の結果,村上は,札幌地裁で無期懲役(1957年5月),札幌高裁で懲役20年(’60年5月),最高裁で刑が確定する(’63年10月).村上は,’69年11月に仮釈放されたのち再審請求の特別抗告を行うが棄却された(’75年5月).その頃から,事件の実行者として警察から追及されていた数名の人物が,不法出国していた中国から帰国,逮捕された.この数名は,不起訴,起訴猶予処分となった.〔参〕山田清三郎《白鳥事件研究》1977.⇒1963[政]10.17.
大原クロニカは、法政大学大原社会問題研究所編『新版社会・労働運動大年表』(労働旬報社、1995年)に基づいたウェブ歴史事典です。日本の社会運動・労働運動を中心に解説しています。