共産党新綱領(’51年文書)[政]1951.10.16
共産党新綱領(’51年文書)[政]1951.10.16
分派闘争の深刻化するなかで8月19日より21日まで,徳田らの〈主流派〉だけで共産党第20回中央委員会総会が開かれ,その席上,〈日本共産党の当面の要求――新しい綱領(草案)〉(’51年綱領)が提出された.この綱領は日本の革命を反帝反封建の民族解放民主革命と規定し,植民地・従属国型革命を想定したものであった.同時にこれは,日本の革命の平和的発展の可能性を全面的に否定し,4全協で採択された軍事方針を正当化し,〈山村工作隊〉活動や〈火炎ビン闘争〉などを展開する〈極左冒険主義〉方針の根拠となった.この綱領草案は第5回全国協議会において採択された.〔参〕《日本共産党の70年》1994.小山弘健《戦後日本共産党史》1966.⇒1955[政]7.27.
大原クロニカは、法政大学大原社会問題研究所編『新版社会・労働運動大年表』(労働旬報社、1995年)に基づいたウェブ歴史事典です。日本の社会運動・労働運動を中心に解説しています。