マッカーサー解任[政]1951.4.11
マッカーサー解任[政]1951.4.11
朝鮮戦争のさなか,〈封じ込め政策〉の立場に立っていたトルーマン大統領は,休戦交渉をよびかける方針をきめた.〈巻き返し政策〉に立つマッカーサー司令官はこれに不満で,米軍が38度線を越え,鴨緑江以北にも攻撃を加えるべきだと主張した.トルーマンはすでに1950年12月,大統領命令として軍司令官が政府の承認なしに見解を発表することを禁止していたが,マッカーサーはこれを無視し,自己の主張を通信社に語り,共和党指導者の質問に答えた.トルーマン大統領の記者会見におけるマッカーサーの解任の発表は吉田首相に衝撃を与えた.国会は急遽,マ元帥への感謝決議を行い,天皇は離日直前のマ元帥を訪問した.〔参〕袖井林二郎《マッカーサーの二千日》1974.升味準之輔《戦後政治・下》1983.
大原クロニカは、法政大学大原社会問題研究所編『新版社会・労働運動大年表』(労働旬報社、1995年)に基づいたウェブ歴史事典です。日本の社会運動・労働運動を中心に解説しています。