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総評〈ニワトリからアヒルへ〉[労]1951.3.10

総評〈ニワトリからアヒルへ〉[労]1951.3.10

   総評第2回大会は,平和4原則を行動綱領に盛りこんで基本路線とするとともに,国際自由労連への一括加盟提案を否決した.さらに総評が労闘ストや炭労・電産争議などで戦闘性を発揮するにつれ,総評はアメリカの期待に反してニワトリの卵からアヒルが生まれたようだ,と評された.米占領軍の報道官が最初に発言したのを高野実事務局長らが引用したのが広まったといわれる.〈役立たず〉(レイム・ダック)の意訳と考えられるが,1949年2月,総同盟の菊川忠雄がGHQ宛の質問書で,〈鶏が家鴨の卵をかえす〉場合があり〈巣立つ小家鴨が水にかけこむのを見て驚き鳴きさけぶ鶏の光景〉を見たくない,と警告している例もある.〔参〕高橋彦博〈労働運動の分裂と再編〉(《体系・日本現代史》6,1979).⇒1952[労]7.22.




大原クロニカは、法政大学大原社会問題研究所編『新版社会・労働運動大年表』(労働旬報社、1995年)に基づいたウェブ歴史事典です。日本の社会運動・労働運動を中心に解説しています。

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