総評結成[労]1950.7.11
総評結成[労]1950.7.11
産別会議と総同盟に代り,新ナショナルセンターである総評が誕生した.占領軍司令部の強い指示による結成であった.総評の結成大会は朝鮮戦争について〈北鮮軍による38度線の武力侵略に反対する〉との認識を示したが〈占領下にある現在は戦争に介入しない〉との態度をとった.行動綱領の〈全面講和の促進〉から〈全面〉を削除せよと求めた海員など右派の修正案を否決して原案どおり採択した.行動綱領で〈全体主義の左右両勢力と闘う〉立場を明記し,大会宣言で日本共産党排除や国際自由労連志向を宣言するなどして,産別会議・全労連的労働運動から脱出する方向を明らかにした.〔参〕《総評20年史・上》1974.中央労働時報 1950.8.25.⇒1951[労]3.10,1989[労]11.21.
大原クロニカは、法政大学大原社会問題研究所編『新版社会・労働運動大年表』(労働旬報社、1995年)に基づいたウェブ歴史事典です。日本の社会運動・労働運動を中心に解説しています。