世界人権宣言[国]1948.12.10
世界人権宣言[国]1948.12.10
1948年12月10日,第3回国連総会において採択された.第2次世界大戦にたいする反省にもとづき,(1)人権が世界における自由・正義および平和の基礎であること,(2)人権の無視および軽侮が,人類の良心を踏みにじった野蛮行為をもたらしたこと,(3)専制と圧迫にたいする最後の手段として反逆に訴える必要がないようにするために,法の支配によって人権を保護する必要があることから(以上前文),基本的人権を27項目にわたって規定した.反ファシズムで一致した戦後の世界の国々の,共通の理念を画き出したものである.しかし,法的には〈宣言〉にすぎないので,これを法的拘束力のある〈国際人権規約〉とする努力が重ねられ,’66年に完成した.〔参〕高木八尺ほか編《人権宣言集》1957.⇒1979[政]6.6.
大原クロニカは、法政大学大原社会問題研究所編『新版社会・労働運動大年表』(労働旬報社、1995年)に基づいたウェブ歴史事典です。日本の社会運動・労働運動を中心に解説しています。