東宝仮処分執行[労]1948.8.19
東宝仮処分執行[労]1948.8.19
4月8日,会社側は経営不振を理由に日映演東宝第1撮影所分会に対し270人余の馘首通告を行った.会社側は解雇者の撮影所内への立ち入りを禁じ,6月1日には撮影所を閉鎖した.これに対し組合側は撮影所の防衛とともに多彩な宣伝活動を展開したが,8月9日には日映演脱退派の所内への書記局設置をめぐり乱闘が生じた.組合側は支援組合員とともにバリケードを強化したが,東京地裁は8月13日,会社側仮処分申請を認め,19日執行した.この執行には米第1騎兵師団50人,戦車4台,1千人以上の武装警官が出動し,〈こなかったのは軍艦だけ〉といわれた.組合側が退去したため流血にはいたらなかった.〔参〕《日本労働年鑑》23集.⇒1948[労]4.16.
大原クロニカは、法政大学大原社会問題研究所編『新版社会・労働運動大年表』(労働旬報社、1995年)に基づいたウェブ歴史事典です。日本の社会運動・労働運動を中心に解説しています。