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2・1スト中止[政][労]1947.1.31

2・1スト中止[政][労]1947.1.31

   1947年1月31日,スト前日の午後2時30分,アメリカ占領軍は,ゼネスト禁止命令を出したと発表した.同夜,全官公庁共闘議長伊井弥四郎は,ゼネスト中止のラジオ放送を強制された.伊井は,放送のなかで〈一歩退却,二歩前進〉と,労働者の団結を訴えた.この弾圧のもとで,全闘と倒閣実行委員会は解体し,2・1ゼネスト準備をつうじて高まった民主戦線結成へむけての努力も挫折した.こうしてゼネストは不発に終わったが,官公庁労働者の労働条件が大きく改善されるなど組合は政府から大きな譲歩をかちとった.同年6月末には,組織労働者の90%までが,団体協約を結ぶようになった.同時に,労働戦線統一の動きも顕在化することになった.〔参〕《資料労働運動史・昭和22年》.伊井弥四郎《回想の2・1スト》1977.⇒1947[労]3.10.




大原クロニカは、法政大学大原社会問題研究所編『新版社会・労働運動大年表』(労働旬報社、1995年)に基づいたウェブ歴史事典です。日本の社会運動・労働運動を中心に解説しています。

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