国鉄・海員の人員整理反対闘争[労]1946.9.4
国鉄・海員の人員整理反対闘争[労]1946.9.4
運輸省は国鉄総連合に年少者・婦人7万5千人の整理を通告,総連合はゼネスト決行の方針で臨時大会を開催した.しかし,大阪など5地連はスト延期を主張して退場,東京など4地連だけで24時間ゼネストの指令を発した.海員は船舶の大量喪失・海運の途絶で余剰6万5千人にのぼり,全日海中闘は船舶運営会に整理反対を交渉した.運営会は整理を否定せず,全日海拡大評議員会はストを主張する中闘と自重を唱える執行部が対立した.その後運営会との妥協が成立するかに見えたが,中闘は国鉄・産別会議などと共闘してゼネスト突入を指令した.国鉄争議はゼネスト直前,運輸省が整理を撤回して解決,海員争議は船員中労委の斡旋で馘首をなさざる旨の協定が成立し解決した.争議後,国鉄総連合は再統一したが,全日海は中闘派が除名され,組合は執行部派の手に帰した.〔参〕《資料労働運動史・昭和20~21年》.大河内一男・松尾洋《日本労働組合物語》戦後Ⅰ,1969.
大原クロニカは、法政大学大原社会問題研究所編『新版社会・労働運動大年表』(労働旬報社、1995年)に基づいたウェブ歴史事典です。日本の社会運動・労働運動を中心に解説しています。