日本アナキスト連盟［社］１９４６．５．１２

   戦前アナキストを中心に２００余人の参加で結成大会が開かれた（委員長岩佐作太郎）．機関誌《平民新聞》を発行（６月１５日創刊），講演会や研究会をつづけた．労働運動協議会などの専門部会も作り全労連傘下の組合などで活動した．１９４７年５月の第２回大会頃から青年労働者も参加するようになったとはいえ，孤立分散化の傾向は克服しえず，また’４６年１０月には共産党との共同闘争を唱え日本自治同盟が分裂するなど大きな勢力とはなりえなかった．’５０年にはアナルコサンジカリズム派（アナキスト連盟’５１年６月結成）とアナキズム派（アナキスト・クラブ’５１年７月結成）に分裂しさらに後退した．その後’６８年１１月２３日解散を決議した．〔参〕萩原晋太郎《日本アナキズム労働運動史》１９６９．

大原クロニカは、法政大学大原社会問題研究所編『新版社会・労働運動大年表』（労働旬報社、1995年）に基づいたウェブ歴史事典です。日本の社会運動・労働運動を中心に解説しています。