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米よこせ世田谷区民大会[社]1946.5.12

米よこせ世田谷区民大会[社]1946.5.12

   戦後復活した第17回メーデーで盛り上がった大衆運動は,食料獲得闘争へと高揚していった.東京都内では相次いで米よこせデモがつづいていた.この米よこせ闘争は5月12日の世田谷区民大会で頂点にたっした.同区下馬の焼け跡広場に2千数百人が集まり,飢えにせまられた現状を訴えあった.そのとき,東宝の山田典吾から〈宮城に押しかけよう〉との緊急動議が出され,区民代表岩田英一ら代表113人がトラック2台にわかれて宮城内へと向かった.坂下門から入った代表は宮内省の岩瀬事務官と会見し,天皇あての決議文〈人民の声〉を読み上げた.史上はじめて赤旗が宮城内に入ったこの事件は運動に大きな影響力を与え,19日の食糧メーデーの高揚へとつながっていった.〔参〕アカハタ1946.5.16.




大原クロニカは、法政大学大原社会問題研究所編『新版社会・労働運動大年表』(労働旬報社、1995年)に基づいたウェブ歴史事典です。日本の社会運動・労働運動を中心に解説しています。

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