幣原内閣総辞職と政権空白[政]1946.4.22
幣原内閣総辞職と政権空白[政]1946.4.22
天皇制体制下で,内閣の首班は元老が選んでいた.元老が消えてからは,重臣会議および内大臣が選定の任に当っていた.幣原内閣は内大臣が天皇に奏薦した最後の内閣となった.木戸内府は,幣原奏薦後,戦犯指名を受け収容された.幣原は,総辞職後,奏薦権者は自分であるとしたが,その段階で,幣原は進歩党総裁であり,一党の総裁が他党の総裁について奏薦権を保有するという混乱した状態が発生した.その結果,わが国の政治史上,最高の1ヵ月余という政権空白期が生じた.〔参〕高橋彦博《日本の社会民主主義政党》1977.⇒1946[政]5.22.
大原クロニカは、法政大学大原社会問題研究所編『新版社会・労働運動大年表』(労働旬報社、1995年)に基づいたウェブ歴史事典です。日本の社会運動・労働運動を中心に解説しています。