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野坂参三・共産党中央委員会と共同声明[政]1946.1.12

野坂参三・共産党中央委員会と共同声明[政]1946.1.12

   共同声明は,まず天皇制打倒問題について,制度としての天皇制打倒方針の正しさを認めながらも,信仰の対象たる皇室をきり離してその存廃を国民の意志に委ねるべきこと,また民主主義的統一戦線の結成を不可欠な国民課題と位置づけ,そのためには政党各派の協議による共同のプログラムの作成・友愛精神・相互妥協の必要性を強調する内容となっていた.野坂の16年ぶりの帰国と共同声明の発表は,1945年10月以来社会党に対する反幹部派闘争を強めていた共産党において統一戦線戦術の転換の契機となった.民主人民戦線運動はこのあと,野坂自身が〈愛される共産党〉を唱え,山川均も人民戦線の結成を呼びかけたこともあって大きく高まった.〔参〕神田文人《日本の統一戦線運動》1979.⇒1946[社]1.26.




大原クロニカは、法政大学大原社会問題研究所編『新版社会・労働運動大年表』(労働旬報社、1995年)に基づいたウェブ歴史事典です。日本の社会運動・労働運動を中心に解説しています。

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