国鉄省電争議[労]1946.1.2
国鉄省電争議[労]1946.1.2
官公労働者の間で賃上げを中心に先陣を切った争議.1946年1月2日,省電労組による飢餓線突破賃上げ等の要求提出に始まり,やがて組合結成の広がりとともに,要求は東京全般に広がった.2月24日の交渉決裂後,翌25日から,省電労組単独で品川・蒲田・池袋他の電車区で〈安全運転〉をおこない,電車運行に混乱が生じた.これに対し3人が休職処分となり,その当否が中労委の場で争われた.中労委は労使双方に反省を求めつつ,4月19日,20日,労使に休職者の復職を含む調停報告をおこなった.かくして了解点に達し争議は解決した.だが,待遇改善問題は残され,のちの国鉄争議及びそれ以降へと発展した.〔参〕労働争議調査会編《戦後労働争議調整史録・上》1957.⇒1946[労]2.27.
大原クロニカは、法政大学大原社会問題研究所編『新版社会・労働運動大年表』(労働旬報社、1995年)に基づいたウェブ歴史事典です。日本の社会運動・労働運動を中心に解説しています。