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東久邇稔彦内閣[政]1945.8.15

東久邇稔彦内閣[政]1945.8.15

   敗戦処理内閣として8月17日成立.東久邇内閣の使命は,敗戦と連合国による占領という事態のなかで589万人という膨大な帝国軍隊を平和的に解体し,天皇制的支配秩序の危機を皇族内閣の名をもって克服することにあった.和平派の近衛文麿と緒方竹虎を中心に組閣,民意を反映させるとして総選挙の実施・言論結社の自由などの方針を明らかにし,国民にも〈手紙を下さい〉と呼びかけたが,同時に〈国体護持は帝国最後の一線〉であるとして治安維持法の存続をはかり,また〈一億総懺悔〉を唱えて戦争責任を回避した.連合国の初期対日方針とのズレが大きく,10月4日人権指令が出されるや,翌5日総辞職した.〔参〕信夫清三郎《戦後日本政治史・Ⅰ》1965.⇒1945[政]10.4,1945[政]10.9.




大原クロニカは、法政大学大原社会問題研究所編『新版社会・労働運動大年表』(労働旬報社、1995年)に基づいたウェブ歴史事典です。日本の社会運動・労働運動を中心に解説しています。

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