仏,国有化[国]1944.12.-
仏,国有化[国]1944.12.-
1944年末から’46年5月に石炭・電力・ガス・銀行・保険・ルノー自動車などの国有化が実現された.その第1段階は,’44年12月-45年6月の間にドゴール臨時政府の下で対独協力派に対する制裁として実施され,’45年12月から始まる第2段階では,より体系的な国有化が実施された.CNR綱領にもとづいたこの改革は,経済の復興・近代化と反独占・民主主義強化を追求し,国有企業の管理には生産者=従業員,消費者=利用者,国家の三者代表による〈3者管理〉方式が導入された.’47年以後,左翼勢力の後退につれて理事会での政府権限が強化され,3者管理は形骸化した.〔参〕長部重康編《現代フランス経済論》1983.
大原クロニカは、法政大学大原社会問題研究所編『新版社会・労働運動大年表』(労働旬報社、1995年)に基づいたウェブ歴史事典です。日本の社会運動・労働運動を中心に解説しています。