翼賛選挙[政]1942.4.30
翼賛選挙[政]1942.4.30
太平洋戦争下の翼賛体制確立のために行われた第21回総選挙.1942年2月18日東条内閣は太平洋戦争緒戦の戦勝気分を利用して,特例法で任期が1年延長されていた衆議院議員の総選挙の実施を発表した.各界代表からなる翼賛政治体制協議会が結成され,議員定数と同数の466人の候補者を推薦した.選挙には非推薦候補者613人も立候補したが,東条内閣は推薦候補に陸軍省の臨時軍事費から選挙資金を配る一方で,警察官を動員して非推薦候補者の選挙運動を妨害した.投票の結果推薦候補381人,非推薦候補85人が当選した.〔参〕吉見義明・横関至編《資料日本現代史》4・5巻,1981.
大原クロニカは、法政大学大原社会問題研究所編『新版社会・労働運動大年表』(労働旬報社、1995年)に基づいたウェブ歴史事典です。日本の社会運動・労働運動を中心に解説しています。