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第2次世界大戦[国]1939.9.1

第2次世界大戦[国]1939.9.1

   ヒトラーの政権掌握後,ドイツは再軍備とヴェルサイユ体制打破を着々と推し進め,イギリスの〈宥和政策〉に乗じて1938年3月にオーストリアを併合し,’39年3月にはチェコスロヴァキアを占領した.8月に独ソ不可侵条約を結んだ後,ドイツ軍は9月1日ポーランドに侵入,ここに端を発した戦争は,やがて露骨な侵略政策をとる独・伊・日のファシズム国家(枢軸国)とこれを阻止しようとする英・米・ソなど連合国との世界大戦に発展した.独・日が占領した東欧の広大な地域や中国・東南アジアでは,軍とファシストによる苛酷な支配が実施され,ユダヤ人・中国人などが大量に虐殺された.第1次大戦の時とは異なり,交戦国内の労働運動・民衆運動は高まらず,徹底的な弾圧により散発的な抵抗に留まるか(独・日等),積極的な戦争協力に終始した(英・米等).他方,占領地を中心に民衆の抵抗運動と民族解放闘争が推進され,その動向は,連合国側の勝利により著しく影響力を増した米・ソ2大国の動きと複雑に絡み合って,戦後世界の形成に大きな意義を持った.〔参〕《岩波講座世界歴史・29》1971.




大原クロニカは、法政大学大原社会問題研究所編『新版社会・労働運動大年表』(労働旬報社、1995年)に基づいたウェブ歴史事典です。日本の社会運動・労働運動を中心に解説しています。

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