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河合栄治郎《ファシズム批判》発禁[文]1938.10.5

河合栄治郎《ファシズム批判》発禁[文]1938.10.5

   2月貴族院本会議で東京帝大経済学部教授河合栄治郎の著書《ファシズム批判》など3冊が非難攻撃をうけ,内務省は《改訂社会政策原理》をくわえた4冊を発禁処分にした.河合は1939年平賀粛学によって休職処分をうけ,出版法違反で起訴され,1審は無罪だったが,1943年6月大審院判決で有罪が確定した.河合はかつてマルクス主義批判も行ったが,理想主義的なリベラリズムとフェビアン流社会主義の立場から,2・26事件前後の日本ファシズム化の進行を批判し,侵略戦争協力に反対した.〔参〕江上照彦《河合栄治郎伝》1971.《河合栄治郎全集》1966~71.⇒1939[文]1.28.




大原クロニカは、法政大学大原社会問題研究所編『新版社会・労働運動大年表』(労働旬報社、1995年)に基づいたウェブ歴史事典です。日本の社会運動・労働運動を中心に解説しています。

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