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国民精神総動員[政]1937.8.24

国民精神総動員[政]1937.8.24

   第1次近衛内閣は日中戦争の全面化にふみきり,1937年8月精動運動の開始を決定した.10月推進団体として国民精神総動員中央聯盟が結成され,軍人団体・婦人団体・青壮年団体・教化団体など74団体が参加した.挙国一致・尽忠報国・堅忍持久をスローガンに,当初は挙国一致体制づくりのため精神運動が重視された.しかし,戦時体制の強化に伴い,国債買入れ・貯蓄奨励・消費節約・生産増進など国策協力運動が強化され,運動の実践網として町内会・部落会が整備されていった.’39年3月,中央では国民精神総動員委員会が設置されて企画と指導にあたり,’40年4月にはこれと精動中央聯盟が解消,国民精神総動員本部に一元化されたが,10月23日解散し,運動は大政翼賛会に引き継がれた.〔参〕吉田裕・吉見義明編《資料日本現代史10 日中戦争期の国民動員》1984.⇒1940[政]10.12.




大原クロニカは、法政大学大原社会問題研究所編『新版社会・労働運動大年表』(労働旬報社、1995年)に基づいたウェブ歴史事典です。日本の社会運動・労働運動を中心に解説しています。

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