京成バス争議[労]1937.2.8
京成バス争議[労]1937.2.8
1937年1月30日に京成バス従業員106人は東交京成支部を結成し,翌31日会社に〈事故費の会社負担〉〈公出への公休代日の支給〉等を嘆願した.これに対し会社側は組合役員を解雇し,組合の切り崩しを図った.京成支部は,東交の支援を得て2月8日に争議団を結成し,ストに入った.京成電車部が呼応しなかったため,ストは当初孤立したが,まもなく地域労働者の支援を受け,また傍系の成田鉄道バスにも波及し,さらに電車部にもしだいに争議の気運が生じてきた.このため社会的な動揺の広がりを恐れた県警察部が強制調停を行い,3月12日に一部解雇者の復職で争議は解決した.〔参〕《千葉県労働運動史》1967.
大原クロニカは、法政大学大原社会問題研究所編『新版社会・労働運動大年表』(労働旬報社、1995年)に基づいたウェブ歴史事典です。日本の社会運動・労働運動を中心に解説しています。