スペイン人民戦線［国］１９３６．１．１５

   ２月の総選挙に向けて左派共和党・社会党・共産党などは人民戦線協定を結び，共和国擁護と改革の推進，政治犯釈放を約した．総選挙では人民戦線派が勝利し，左派共和派のアサーニャ政権が成立，社共両党の閣外協力を得て協定実施にとりかかった．しかし労働者・農民の大衆行動の高まりと右翼勢力の敵対により政権は安定せず，７月の内戦勃発で共和派内閣は崩壊，９月に社会党のラルゴ・カバリェロ内閣が組閣された．〔参〕Ｊ．ソペーニャ編著《スペイン人民戦線史料》１９８０．⇒１９３６［国］７．１７．

大原クロニカは、法政大学大原社会問題研究所編『新版社会・労働運動大年表』（労働旬報社、1995年）に基づいたウェブ歴史事典です。日本の社会運動・労働運動を中心に解説しています。