中国，１２・９運動［国］１９３５．１２．９

   北京（当時北平）の学生５千人が，日本軍の華北侵略の策謀に反対し，内戦停止・一致抗日を求めて行った請願デモ．当時日本軍は華北一帯に地方的な傀儡政権をつくろうとし，すでに１９３５年１１月には，〈冀東防共自治政府〉を成立させていた．このため学生は，こうした策動に民族的な危機感をつのらせ，抗日運動にたちあがった．弾圧を被りながらも全国に抗日の声が広がり，翌年６月には全国各界救国連合会が上海で結成された．〔参〕石島紀之《中国抗日戦争史》１９８４．

大原クロニカは、法政大学大原社会問題研究所編『新版社会・労働運動大年表』（労働旬報社、1995年）に基づいたウェブ歴史事典です。日本の社会運動・労働運動を中心に解説しています。