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川崎汽船争議[労]1935.10.8

川崎汽船争議[労]1935.10.8

   海員組合の内紛に起因する争議は,新日海結成以前にも日本郵船・大阪商船などで発生していたが,新日海結成以後は,川崎汽船など社外船で頻発した.その背景には,日本経済や海運の好況と物価高に対し,船員賃金が抑制されてきたことがあった.新日海は川崎汽船に対し,食料費増額・退職手当制度確立などの要求書を提出し,20日より10数隻の停船ストに入った.政府は法令をもとに強制下船を命令,組合は社外船各社にゼネストを指令し30数隻停船したが,28日県当局の調停で解決した.1928年来の大争議となったが,新日海はこの争議で勝利し,組合の実質的承認をかちとり,新旧海員組合の対立はさらに激化した.〔参〕《逓信事業史》6巻,1941.⇒1928[労]5.7,1935[労]5.20.




大原クロニカは、法政大学大原社会問題研究所編『新版社会・労働運動大年表』(労働旬報社、1995年)に基づいたウェブ歴史事典です。日本の社会運動・労働運動を中心に解説しています。

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