第1回日本労働祭[労]1934.4.3
第1回日本労働祭[労]1934.4.3
日本労働組合会議などに敵対する運動として,無視しえない組織勢力となりつつあった日本主義労働組合は,1933年4月29日の天長節にさいし,愛国勤労祭と称する示威行進を行った.同年6月に結成された産業労働倶楽部は,これをさらに進めメーデー反対の日本労働祭を毎年開催することを呼びかけ,総聯合東京地方聯合会などの賛同を得て,4月3日の神武天皇祭当日にこれを行うことになった.第1回の日本労働祭は,18組合・3250人の参加のもとに深川公園で開かれた.〈皇道日本の建設を期す〉〈赤色メーデーの粉砕を期す〉などのスローガンを掲げ,靖国神社に向けて行進した.〔参〕内務省社会局《昭和9年労働運動年報》.⇒1933[労]6.8.
大原クロニカは、法政大学大原社会問題研究所編『新版社会・労働運動大年表』(労働旬報社、1995年)に基づいたウェブ歴史事典です。日本の社会運動・労働運動を中心に解説しています。