長野県〈教員赤化事件〉[政]1933.2.4
長野県〈教員赤化事件〉[政]1933.2.4
4月まで続いた長野県下の共産党・全協・コップ関係者等の大量検挙事件.被検挙者に新興教育同盟準備会や全協に連なる小学校教員等が多数いたことから,〈教員赤化事件〉と喧伝された.〈2・4事件〉とも呼ばれる.検挙総数600余人,うち教員は138人.長野県では1931年10月新興教育研究所上伊那支局,’32年2月,全協一般使用人組合教育労働部長野支部等が結成され,反動的教育思想の批判や〈修身科無産者児童教程〉作成などの実践が進展し,当局の内偵が続けられていた.この事件は,教育文化運動に対する全面的弾圧のはしりであった.〔参〕二・四事件記録刊行委員会編《抵抗の歴史》1969.《長野県史近代史料編》8巻(3),1984.
大原クロニカは、法政大学大原社会問題研究所編『新版社会・労働運動大年表』(労働旬報社、1995年)に基づいたウェブ歴史事典です。日本の社会運動・労働運動を中心に解説しています。