ヒトラー政権[国]1933.1.30
ヒトラー政権[国]1933.1.30
ナチ大衆運動を背景に,保守派と重工業界の後押しで成立した同政権は,再軍備により失業克服を進める一方,多くの労働運動指導者を逮捕・投獄,政党と労働組合を禁止し,憲法の基本的人権の効力を停止した.労組に代わる包括的組織として〈ドイツ労働戦線〉が結成され,〈国民労働秩序法〉により経営内で労働者の発言権が封じられた.労働者の組織的抵抗は壊滅させられ,以後は散発的・個別的にのみ行われた.〔参〕K.D.ブラッハー《ドイツの独裁I・II》1975.⇒1933[国]5.10.
大原クロニカは、法政大学大原社会問題研究所編『新版社会・労働運動大年表』(労働旬報社、1995年)に基づいたウェブ歴史事典です。日本の社会運動・労働運動を中心に解説しています。