昭和恐慌[経]1930.3.-
昭和恐慌[経]1930.3.-
世界大恐慌の波及と1930年1月浜口内閣による金解禁の断行とが重なって勃発.中小企業の倒産・休業が続出し,大企業でも大幅な人員整理と賃金切下げが行われ,恐慌の底の’31~’32年には250万人に及ぶ失業者が発生した.’31年12月犬養内閣高橋蔵相による金輸出再禁止=金本位制停止,その後の低為替・低金利政策により,工業では賃金水準の低下・輸出拡大と〈満州事変〉後の軍需拡大により’33年に景気が回復するが,農業は’35年まで不況に陥った.〔参〕中村政則《昭和の恐慌》1982.⇒1929[国]10.24,1930[経]この年.
大原クロニカは、法政大学大原社会問題研究所編『新版社会・労働運動大年表』(労働旬報社、1995年)に基づいたウェブ歴史事典です。日本の社会運動・労働運動を中心に解説しています。