産児制限相談所[文]1930.2.2
産児制限相談所[文]1930.2.2
奥むめおらの愛児女性協会が産児制限の実地指導を目的に東京・芝に開設した.馬島・尾崎豊子の両医師が指導にあたった.開設早々から幼児を連れた母親が殺到し,この年10月末までに直接相談に来たもの1359人,地方在住者などで文書で問い合わせたものが6月から10月末までで5130人に達した.その圧倒的部分は生活苦にあえぐ母親たちであった.〔参〕藤目ゆき〈戦間期日本の産児調節運動とその思想〉(歴史評論430号).
大原クロニカは、法政大学大原社会問題研究所編『新版社会・労働運動大年表』(労働旬報社、1995年)に基づいたウェブ歴史事典です。日本の社会運動・労働運動を中心に解説しています。