法政大学大原社会問題研究所 オイサー・オルグ  OISR.ORG 総合案内

文字の大きさ

  • 標準
  • 拡大

背景色を変える

  • 白
  • 黒
  • 青

ホーム   >    研究活動・刊行物    >   デジタルライブラリー   >    『社会・労働運動大年表』解説編    >   内務省,毎月失業状況推定調査[経]1929.8.12

内務省,毎月失業状況推定調査[経]1929.8.12

内務省,毎月失業状況推定調査[経]1929.8.12

   社会局が1929年8月12日付で全国に指示し,同年9月から毎月,地方長官の手を経て,’39年11月まで実施した.この調査は推定調査ではあったが,’25年に内閣統計局が主要都市で実施した失業調査等とは異なって,初めての全国調査であり,また戦前では類のない時系列調査であった.しかし,(1)推定方法が統一的でなく,各地方当局の任意に委ねられていたこと,(2)失業者の概念が狭く,失業者数が極端に低く推定されていたことなど,調査の信頼性の点で重大な欠陥があった.内務省も欠陥は認めたが,改善せず,逆にこの統計を基礎に失業保険尚早論を唱えた.〔参〕風早八十二《日本社会政策史》1937.




大原クロニカは、法政大学大原社会問題研究所編『新版社会・労働運動大年表』(労働旬報社、1995年)に基づいたウェブ歴史事典です。日本の社会運動・労働運動を中心に解説しています。

ページトップへ