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山本宣治刺殺[政]1929.3.5

山本宣治刺殺[政]1929.3.5

   京都2区選出の代議士で,労働農民党解散後も左翼の政治的自由獲得労農同盟にとどまっていた山本宣治は,治安維持法改正の緊急勅令事後承諾案が衆議院で可決されたその夜,東京の宿舎で刺殺された.犯人の黒田保久二が属する七生義団は,警察と直接的なつながりがあった.山宣の非業の死は,多数の人びとに深刻な影響を与え,各地で労農葬が行われた.宇治の小高い丘の上にある山宣の墓には,大山郁夫の筆になる〈山宣ひとり孤塁を守る,だが私は淋しくない,背後には大衆が支持しているから〉という碑文が刻まれており,今日でも毎年3月5日に墓前祭が行われている.〔参〕佐々木敏二《山本宣治・下巻》1976.




大原クロニカは、法政大学大原社会問題研究所編『新版社会・労働運動大年表』(労働旬報社、1995年)に基づいたウェブ歴史事典です。日本の社会運動・労働運動を中心に解説しています。

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