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青森県車力村小作争議[社]1929.2.-

青森県車力村小作争議[社]1929.2.-

   1924年,青森県下最初の小作人組合として,村内の開業医岩淵謙一とその弟謙二郎を指導者とする車力小作組合が結成された.組合はその後,車力農民組合と改称し日農関東同盟に参加した.車力村では,大正末期以来たびたび争議が繰り返されてきたが,’29年2月県下最初の立入禁止が行われた.村長斡旋で調停が試みられたが小作地引上げの条件をめぐり地主と小作人は対立し,争議は激化した.また組合幹部の検束をめぐって警官隊と組合員が衝突するなどの事態も生じた.争議は未納小作料を15ヵ年年賦で納入し,小作地は引きつづき耕作させるという小作人に有利な条件で3月24日解決した.〔参〕青森県労働部編《青森県労働運動史》1巻,2巻 1969,1971.




大原クロニカは、法政大学大原社会問題研究所編『新版社会・労働運動大年表』(労働旬報社、1995年)に基づいたウェブ歴史事典です。日本の社会運動・労働運動を中心に解説しています。

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