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清党事件[社]1929.1.23

清党事件[社]1929.1.23

   日本大衆党の福田狂二のリーフレット《清党》10万部撒布によって表面化した同党の内部抗争.《清党》の内容は,党結成の背後に旧農民党幹事長平野力三・旧日労党書記長麻生久が田中首相から金銭を受取ったなどの醜聞についてであった.執行部多数派の旧日労党幹部は終始真相究明へ積極性を示さず,2月12日の中央執行委員会では,スキャンダルは事実無根であるとし,福田の除名などを決議して旧無産大衆党・民憲党派の追及をしりぞけた.さらに,鈴木茂三郎ら無大派の粛正運動の継続に対しても5月16日平野・鈴木ら5人の喧嘩両成敗的な除名で臨み,5月17日の鈴木らの日本大衆党分裂反対統一戦線同盟結成には無大党14人の除名を断行,6月15日新執行部で再出発した.〔参〕吉見義明〈日本大衆党と清党事件〉(史学雑誌82編4・6号).⇒1928[社]12.1.




大原クロニカは、法政大学大原社会問題研究所編『新版社会・労働運動大年表』(労働旬報社、1995年)に基づいたウェブ歴史事典です。日本の社会運動・労働運動を中心に解説しています。

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