朝鮮,元山ゼネスト[国]1929.1.14
朝鮮,元山ゼネスト[国]1929.1.14
朝鮮東北部の交易の中心地元山でたたかわれた日本帝国主義支配下での最大のスト.イギリス系石油資本のライジング=サン石油会社文坪油槽所で1928年9月,日本人監督の免職などを要求するストが発生したが,会社側はその際締結された協定を順守しなかった.このため,’29年1月14日,工場労働者300人がストに突入,資本家側は解雇とスト破りの中国人労働者導入で応じた.1月22日,元山労連は団体交渉権獲得を最大の目標にゼネストを指示し,1万人以上が参加する地域ぐるみの闘争に発展した.幹部の大量検束,闘争資金の枯渇と分裂工作などにより,4月6日,組合側は就業を決議し,ゼネストは敗北した.〔参〕小林英夫〈元山ゼネスト〉(労働運動史研究44号).
大原クロニカは、法政大学大原社会問題研究所編『新版社会・労働運動大年表』(労働旬報社、1995年)に基づいたウェブ歴史事典です。日本の社会運動・労働運動を中心に解説しています。