無産政党選挙協定[社]1928.1.4
無産政党選挙協定[社]1928.1.4
第1回普選に向けた選挙協定は,1928年1月16日の労農・日労・社民3党,さらに1月21日の関西民衆党・民憲党も加わった5党による2度の協議会で具体化した.その内容は地盤協定であり,神奈川・大阪など11府県はそれぞれ地方協定にゆだねること,東京5区は労農党が日労党に譲るなどであった.しかし協定は〈吾党の無制限の退却の強要〉とした労農党が1月30日,東京5区の独自候補を発表して反古となり,日労党も労農党大山委員長の立候補地香川2区に対立候補をたてようとするなど破綻した.わずかに地方協定が宮城1区,長野3区,大阪3・4・5区などで成立,また日労党は農民党2候補応援の協定を別に結んだ.〔参〕河野密ほか《日本無産政党史》1931.
大原クロニカは、法政大学大原社会問題研究所編『新版社会・労働運動大年表』(労働旬報社、1995年)に基づいたウェブ歴史事典です。日本の社会運動・労働運動を中心に解説しています。