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《労農》[社]1927.10.-

《労農》[社]1927.10.-

   福本イズムに反対した堺利彦・山川均らによって12月6日創刊.《マルクス主義》《日本資本主義発達史講座》に拠ってブルジョア民主主義革命から社会主義革命へという二段階革命論に立つ講座派と論争したところから,その同人を労農派と称するようになった.特に創刊号の山川〈政治的統一戦線へ〉に,その革命戦略論(社会主義革命論)が示されている.堺・山川グループから荒畑寒村ら,《大衆》から鈴木茂三郎・大森義太郎,ほかに向坂逸郎・高橋正雄・猪俣津南雄らが参加した.主として山川の共同戦線党論にたって無産政党合同論を展開した.1929年には日本大衆党の清党事件をめぐる山川の引退,猪俣と荒畑の対立による猪俣派の脱退等により力を弱め’32年6月廃刊したが,鈴木を中心に新同人が再編成され同年7月5日《前進》が創刊された.〔参〕吉見義明〈労農派の組織と運動〉(法政大学大原社研編《労農・前進別巻》1982).⇒1929[社]1.23,1932[文]5.20.




大原クロニカは、法政大学大原社会問題研究所編『新版社会・労働運動大年表』(労働旬報社、1995年)に基づいたウェブ歴史事典です。日本の社会運動・労働運動を中心に解説しています。

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