箕蚊屋小作争議(第1次)[社]1927.6.-
箕蚊屋小作争議(第1次)[社]1927.6.-
鳥取県箕蚊屋地方(巌村など7ヵ村)における小作料減免争議は,大正末年から頻繁に繰り返され,そのなかで農民組合の組織化が進んだ.地主側は,1927年4月に山陰土地株式会社を設立し結束を固め,’24年度未納小作料の強制執行と’25,’26年度小作料の仮差押えを決議した.調停が不調に終わった’27年6月,土地会社が立入禁止と生繭の差押えを強行したため,小作人側は小学児童の同盟休校を決行し,農民と執達吏・警官の間で衝突が起こった.争議は差押え阻止,小作料大幅減などの成果をあげたが,争議後,警察の大弾圧を受けた.〔参〕中村政則《労働者と農民》1976.
大原クロニカは、法政大学大原社会問題研究所編『新版社会・労働運動大年表』(労働旬報社、1995年)に基づいたウェブ歴史事典です。日本の社会運動・労働運動を中心に解説しています。