《無産者新聞》[社]1925.8.上
《無産者新聞》[社]1925.8.上
解党した日本共産党の再建をめざす共産主義グループによって創刊された大衆的政治新聞.無産者新聞社発行の合法紙という形をとってはいたが,実際は非合法の共産主義グループの,そして1926年暮に日本共産党が再組織されてからは同党の機関紙であった.初めは月2回刊であったが,すぐ週刊となり,2年後には5日刊と発行回数を増した.部数も1万5千部から4万部と戦前の社会運動機関紙では最大規模のものであった.《無新》は無産政党の結成から分裂の過程で,左派の主張を広く伝え,大きな影響力をもった.総発行回数260余のうち111回が発禁,’29年7月には控訴審で発行禁止の判決を受け,同年8月20日付第238号をもって終刊,《第二無産者新聞》に引き継がれた.〔参〕二村一夫〈無産者新聞小史〉(資料室報〔法政大学大原社研〕1978年8月,9月号) ⇒1924[社]2.-.1926[社]12.4.
大原クロニカは、法政大学大原社会問題研究所編『新版社会・労働運動大年表』(労働旬報社、1995年)に基づいたウェブ歴史事典です。日本の社会運動・労働運動を中心に解説しています。